入社後のギャップは面接で減らせる。会社の実態が見えやすい逆質問4選

応募・選考

「最後に何か質問はありますか?」

面接の最後によく聞かれる逆質問。

何か良い質問をして、面接官にアピールしなければ。そう考えてしまう人も多いと思います。

でも私は、逆質問にはもう一つ大切な役割があると思っています。

自分がその会社で実際に働く姿を確認することです。

私はこれまで5回転職し、現在は採用人事として面接する側にもいます。両方の立場から言うと、求人票やホームページだけでは、実際の働き方まではなかなか分かりません。

だからこそ面接では、「入社してみたら思っていた会社と違った」を減らすための質問もしてみてください。

ここでは、実際の質問と一緒に、返ってきた答えをどう読むかまで書いていきます。

1|「一日の仕事の流れを教えていただけますか」

仕事内容は求人票にも書いてあります。

ただ、「採用業務を担当」と書かれていても、一日の大半が応募者対応なのか、面接なのか、媒体管理なのか、社内調整なのか。実際の時間の使い方は会社によってまったく違います。

「実際に働いている方は、一日をどのように過ごしていますか」

ここまで聞くと、入社後のイメージがかなり具体的になります。

答えの読み方

すらすらと具体的に出てくるなら、その職場の働き方が面接官の中で見えているということです。

逆に、求人票に書いてあることをなぞるだけの説明が返ってきたら、現場を知らない人が面接に出ている可能性があります。その場合は、次の選考で現場社員に同じ質問をしてみてください。

2|「忙しい時期は、普段と働き方がどう変わりますか」

「繁忙期はいつ頃ですか」

「その時期は、普段と働き方がどう変わりますか」

こう聞くと、年間を通した働き方が見えやすくなります。

答えの読み方

この質問で返ってくるのは、たいてい残業時間の数字ではありません。

「決算期は土曜出勤が月1回入ります」

「その時期は出張が月1回から3回に増えます」

「夏場は現場対応で朝が早くなります」

こうした、通常時との働き方の違いが確認できます。むしろ、こちらの方が判断材料としては有益です。

土曜出勤が月1回。家族との予定はどうなるか。出張が月3回。それは自分の生活に組み込めるか。数字で「40時間」と言われるより、入社後の一年が具体的に想像できます。

一方、「まあ、忙しいときは忙しいですね」で終わる場合は、繁忙期の働き方を面接官が把握していないか、答えたくないかのどちらかです。次の面接で、現場の社員にもう一度聞いてみてください。

聞き方の注意

この質問は、聞き方によっては「残業したくない人」に聞こえます。前置きを一言添えてください。

「入社後の働き方をイメージしておきたいので」——これだけで、印象はまったく変わります。

3|「入社後3カ月くらいで、どこまでできることを期待されていますか」

これは仕事内容だけでなく、会社の教育スタイルを見る質問です。

「最初の3カ月は先輩と一緒に覚えてもらいます」という会社もあれば、「経験者なので、1カ月目から一人で担当してもらいます」という会社もあります。

どちらが良い悪いではありません。大切なのは、自分が想像している働き方や教育方法と合っているかです。

答えの読み方

期待値を具体的に語れる会社は、受け入れ体制を考えています。

一方、「まあ、すぐ慣れると思いますよ」「やりながら覚えてもらえれば」という答えが続く場合は、教育の仕組みが整っていない可能性があります。即戦力として放り込まれても平気な人には問題ありませんが、そうでないなら、次の面接でもう少し踏み込んで確認した方がいいでしょう。

聞き方の注意

不安から聞いていると受け取られないよう、前向きな前置きをつけます。「入社後、早く戦力になりたいので」と添えれば、意欲の質問として伝わります。

4|「この職種で、やりたいけれどまだできていないことはありますか」

私はこの質問が結構好きです。

「部署の課題は何ですか」と聞くこともできますが、少し漠然としていて、面接官も答えにくいことがあります。

そこで、募集している職種に絞って聞きます。

「今回募集されている職種で、今抱えている課題はありますか」

「やりたいけれど、手が回っていないことはありますか」

こう聞くと、答えが具体的になります。

「採用は回しているものの、入社後のフォローまで手が回っていません」

「メディア運用を強化したいのですが、担当できる人がいません」

「業務が属人化していて、マニュアルを作りたいと思いながら進んでいません」

答えの読み方

ここで返ってきた答えは、そのままあなたが入社後に任される可能性のある仕事です。

「手が回っていない」と言われた領域は、新しく入る人に期待されている部分だからです。求人票の業務内容欄より、この答えの方が実際の役割に近いことがあります。

そして、その内容を聞いて「それは自分がやりたい仕事だ」と思えるかどうか。ここが相性の判断材料になります。

逆に、「特にありません」という答えが返ってきたら、なぜ人を採用するのかが分からなくなります。人を増やす理由は、たいてい「今できていないことがある」か「人が足りない」かのどちらかです。

採用側から見ると

この質問をされて困ることはありません。むしろ、入社後の仕事を具体的に考えている人だと受け取ります。

そして正直に言うと、この質問に具体的に答えられる面接官かどうかで、その会社が何を求めて採用しているかがはっきりします。

4つ全部を聞く必要はない

逆質問の時間は限られています。今回の4つを全部聞く必要はありません。

自分が転職で何を大切にしているかを考えて、**「これだけは入社前に知っておきたい」**というものを選んでおけば十分です。

そして、相手によって質問を変えてください。

  • 現場社員なら、一日の流れや仕事の進め方
  • 管理職なら、募集職種の課題や期待値
  • 人事なら、制度や会社全体のこと

人事担当者に現場の一日の流れを聞いても、詳しく答えられないことがあります。逆に、現場社員に評価制度を聞いても同じです。

面接が複数回あるなら、同じ質問を違う人にしてみるのも有効です。答えが揃っていれば、その会社では共通認識になっている。人によって食い違うなら、それも一つの情報です。

面接は、会社から見られるだけの場所ではない

面接になると、「どうすれば受かるだろう」と考えてしまいます。もちろん選考なので、それも大切です。

でも転職は、内定を取ったら終わりではありません。その会社で実際に働くことになります。

だから面接では、会社があなたを見るのと同じように、あなたも会社を見ていい。

仕事内容。働き方。求められること。この職種に期待されていること。

求人票だけでは分からないことを、逆質問で少しずつ確認する。それだけでも、入社後の「こんなはずじゃなかった」は減らせると思います。


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