40歳で5回目の転職活動をしたとき、私は42社に応募しました。
最初から多くの企業へ応募するつもりだったわけではありません。
求人を探しても、応募したいと思える会社がなかなか見つからず、Indeed、転職サイト、スカウトサービス、転職エージェントなど、少しずつ探す場所を増やしていきました。
現在は採用担当として、応募を受け取る側にいます。
その経験から感じるのは、求人の探し方によって、見つかる企業だけでなく、応募後に受けられる支援や、企業側の採用コストも変わるということです。
ここでは、6つの求人の探し方を、企業側に成功報酬が原則かからない方法と、成功報酬が発生することが多い方法に分けて紹介します。
ただし、同じサービスでも求人や契約によって料金体系は異なります。
成功報酬が原則かからない4つの探し方
企業への直接応募、求人広告型の転職サイト、ハローワークなどは、採用が決まるたびに成功報酬が発生する仕組みではないことが一般的です。
企業が掲載料や広告費を支払っている場合はありますが、採用時に追加費用がかからないことは、企業側にとって魅力になる場合があります。
1|Indeed・求人ボックス
Indeedや求人ボックスは、さまざまな求人情報をまとめて検索できるサービスです。
大手企業だけでなく、地方企業や中小企業、地域の店舗など、転職エージェントでは紹介されなかった求人が見つかることもあります。
特に、地方で仕事を探す場合は確認しておきたい方法です。
Indeedでは、登録したプロフィールや履歴書を使って応募できる求人もあります。
職務経歴書を修正したときは、Indeedに登録している仕事内容、実績、在籍期間、希望条件なども更新しておきましょう。
職務経歴書は最新でも、Indeedの登録情報が古いままでは、採用担当者に以前の情報が届く可能性があります。
企業への直接応募とは限らない
Indeedや求人ボックスで見つけた求人が、すべて企業への直接応募とは限りません。
人材紹介会社が掲載している求人や、別の転職サイトへ移動して応募する求人もあります。
応募前には、次の点を確認します。
- 求人を掲載している会社
- 実際に勤務する会社
- 応募後の連絡元
- 「人材紹介」「転職支援」などの記載
企業が直接募集している求人であれば、転職エージェントのような成功報酬は通常かかりません。
一方、人材紹介会社が掲載する求人へ応募した場合は、エージェント経由の選考になることがあります。
求人を見つけた場所だけでなく、最終的にどこへ応募するのかを確認することが大切です。
2|転職サイト
転職サイトは、勤務地、職種、年収、休日などの条件を設定し、自分で求人を探して応募する方法です。
エージェントから紹介された求人だけでは選択肢が少ない場合も、検索条件を変えながら探せます。
転職サイトには、幅広い求人を扱う総合型だけでなく、次のような特化型もあります。
- 20代・第二新卒向け
- 30代・40代のミドル層向け
- ハイクラス・管理職向け
- 業界特化型
- 職種特化型
- 地域特化型
有名なサービスだから、自分にも合うとは限りません。
自分の年齢、経験、希望職種、勤務地に合う求人が多いかを確認して選びましょう。
Web履歴書も更新する
転職サイトでは、登録したWeb履歴書やプロフィールを使って応募することがあります。
職務経歴書を直した場合は、サイト内の職務要約、担当業務、実績、在籍期間、希望条件なども更新します。
採用担当者が、添付された職務経歴書とWeb履歴書の両方を見ることもあります。
内容が異なると、どちらが最新なのか分からなくなるため、できるだけそろえておきます。
求人広告型の転職サイトでは、企業が掲載料を支払い、採用人数に応じた成功報酬は発生しないことが一般的です。
ただし、同じサイト内にエージェント経由の求人が含まれることもあるため、応募先と選考の連絡元は確認しましょう。
3|企業への直接応募
応募したい会社が決まっている場合は、企業の採用ページから直接応募する方法があります。
直接応募では、採用担当者と自分でやり取りします。
返信の早さや文章の分かりやすさ、面接日程の提示方法などから、仕事の進め方や応募意欲を直接伝えられることもあります。
やり取りの仕方によっては、応募書類以外の部分でも自分を売り込めます。
また、企業側には、転職エージェントのような成功報酬がかかりません。
評価が近い候補者を比較する場面では、採用コストの違いが判断材料の一つになる可能性があります。
ただし、直接応募であれば必ず有利になるわけではありません。
企業が最も重視するのは、募集する仕事に合う経験や人物かどうかです。
自分ですべて対応する必要がある
直接応募では、面接日程の調整、条件交渉、選考辞退、内定辞退などをすべて自分で行います。
転職回数の多さ、短期離職、退職理由など、説明が必要な経歴があっても、書類選考前に第三者から補足してもらうことはできません。
書類のミスや伝え方の不足があっても、フォローしてくれる人はいません。
自分で進められる自由さがある一方、応募から内定後までを自分で管理する必要があります。
4|ハローワーク
ハローワークは、地域に密着した求人を探しやすい方法です。
大手転職サイトや転職エージェントには掲載されていない、地元の中小企業や小規模な事業所の求人が見つかることもあります。
地域企業が参加する合同面接会や就職イベント、応募書類や面接対策のセミナーなども開催されています。
窓口では、求人検索だけでなく、次のような支援も受けられます。
- 希望条件や経歴の相談
- 求人の紹介
- 履歴書・職務経歴書の相談
- 面接対策
- 企業への応募連絡
- 応募方法や面接日時の確認
一人で応募することに不安がある人も、職員へ相談しながら進められます。
企業側にも、転職エージェントのような成功報酬は発生しません。
そのため、採用予算が限られている地域企業にとっても利用しやすい方法です。
ただし、企業への詳しい推薦、年収交渉、辞退連絡など、転職エージェントと同じ範囲の支援を受けられるとは限りません。
成功報酬が発生することが多い2つの探し方
ここからは、採用時に企業側へ成功報酬が発生することが多い方法です。
企業側の費用は高くなる場合がありますが、求職者には、企業から声をかけてもらえることや、経歴の補足、推薦、条件交渉などのメリットがあります。
5|スカウトサービス
スカウトサービスというと、
経歴に自信がある人や、ハイクラス人材向けではないか
と感じる人もいるかもしれません。
しかし、若手向け、ミドル層向け、業界・職種特化型など、さまざまなサービスがあります。
経歴に自信がないからといって、最初から対象外だと考える必要はありません。
自分では強みだと思っていなかった経験を、企業やエージェントが評価してくれることもあります。
経歴は具体的に記載する
企業側は、登録されたプロフィールを検索して候補者を探します。
そのため、
営業を担当
採用業務を経験
だけでは、経験の中身が伝わりません。
担当した顧客、人数、件数、自分の役割、工夫したこと、得られた成果などを具体的に書きます。
企業が検索しそうな職種名や業務名を入れておくことも大切です。
定期的にログインする
採用側の検索画面では、一定期間内にログインした人へ絞り込めるサービスがあります。
私も採用でスカウトサービスを使う際は、最終ログインから1週間以内の人など、最近利用している人を優先して探すことがあります。
現在も転職活動をしている可能性が高いからです。
すべてのサービスに共通する仕組みではありませんが、転職活動中は週に1回程度ログインし、登録内容を更新しておくとよいでしょう。
一方で、スカウトサービスは、大都市圏の求人が多い場合があります。
地方で仕事を探す場合は、Indeed、求人ボックス、ハローワークなどとの併用がおすすめです。
また、料金体系はサービスによって異なりますが、採用決定や内定承諾時に企業側へ成功報酬が発生するものもあります。
6|転職エージェント
転職エージェントは、求人を紹介するだけのサービスではありません。
履歴書や職務経歴書の添削、企業への推薦、面接日程の調整、条件交渉など、選考のさまざまな場面で支援してくれます。
例えば、書類だけでは強みが伝わりにくい人について、企業へ、
このような経験や良い点がある方なので、面接で話を聞いていただけませんか
と推薦してくれることがあります。
転職回数の多さ、短期離職、退職理由など、不利に見えやすい情報についても、背景を企業へ補足してくれる場合があります。
不合格になったときには、何がネックだったのかを企業へ確認してもらえることもあります。
ただし、企業が詳しい理由を伝えない場合もあるため、必ずフィードバックを得られるわけではありません。
内定後は、年収や入社日の条件交渉、選考辞退や内定辞退の連絡も間に入ってもらえます。
企業へ直接伝えることに負担を感じる人には、大きなメリットです。
希望条件は具体的に伝える
最近では、登録された職歴や希望条件をもとに、システムやAIで求人候補を抽出するエージェントもあります。
そのため、
良い会社があれば紹介してほしい
だけでは、希望に合わない求人が候補に入りやすくなります。
勤務地、通勤時間、仕事内容、最低限必要な年収、転勤の可否、休日など、大切にしたい条件は具体的に伝えます。
条件は、
- 絶対に譲れない
- できれば満たしたい
- 避けたい
の3つに分けると、担当者にも伝わりやすくなります。
自分に合うエージェントを選ぶ
転職エージェントにも、総合型と特化型があります。
年齢、業界、職種、年収帯、地域によって、得意とする求人は異なります。
一社から求人を紹介されなかったからといって、自分の市場価値が低いとは限りません。
そのエージェントが、自分の希望する地域や職種の求人をあまり保有していない可能性もあります。
特に地方では、大手総合型エージェントだけでは紹介求人が少ないことがあります。
地域特化型のエージェントやIndeed、ハローワークなども併用した方が、選択肢を広げやすくなります。
また、同じ会社でも、担当者によって求人の提案、書類添削、企業への推薦力は異なります。
担当者との相性が合わない場合は、担当変更や別のエージェントを利用する方法もあります。
企業側には成功報酬が発生する
転職エージェント経由で採用すると、企業側には成功報酬が発生することが一般的です。
契約によって異なりますが、内定承諾や入社などを基準に費用が発生します。
そのため、評価が近い候補者を比較する場面では、採用コストが判断材料の一つになる可能性があります。
ただし、企業は費用がかかることを理解したうえでエージェントを利用しています。
費用がかかるから不利と決めつける必要はありません。
経歴の補足や推薦、条件交渉など、直接応募にはない支援を受けられることが価値になります。
一つの探し方だけに絞らなくてよい
転職エージェントから求人を紹介されないからといって、応募できる会社がないわけではありません。
スカウトが届かないからといって、経歴に価値がないわけでもありません。
希望する求人が見つからないときは、自分の経歴だけでなく、探している場所が偏っていないかも確認してみてください。
企業への直接応募やハローワークには、成功報酬がかからないという企業側のメリットがあります。
スカウトや転職エージェントには、推薦や経歴の補足、条件交渉などの支援があります。
どちらか一方が正解ではありません。
自分の経歴、希望地域、必要な支援に合わせて使い分けることが大切です。
すべてのサービスへ一度に登録する必要はありません。
まずは、現在使っていない探し方を一つ追加するところから始めてみてください。



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