企業から、
「まずはカジュアル面談しませんか?」
と連絡が来たら、
「選考じゃないなら、何も準備しなくていいの?」
と思いませんか。
一般的にカジュアル面談は、合否を決める面接ではなく、企業と求職者がお互いを知るための場とされています。
ただ、採用をしている立場から言うと、少し補足したいことがあります。
「選考ではない=何も見られていない」ではありません。
カジュアル面談で「落ちる」ことはあるのか
先に、いちばん気になる疑問に答えます。
カジュアル面談で「不合格」の通知が来ることは、基本的にありません。選考ではないからです。
ただし、その後の選考に影響することはあります。
私が採用側としてカジュアル面談に出るとき、
「この人いいな。ぜひ次に進んでほしい」
となれば、書類選考を省略してそのまま次の選考を案内することがあります。
それだけではありません。面談での印象が良かった人については、その後の選考でも、人事が有利になるように動くことがあります。面接官にその人の強みや人柄を事前に伝えたり、社内で「ぜひ会ってほしい」と推したり。
人事は、いいと思った候補者の社内における味方になるのです。
逆に、
「話してみたけれど、うちとは少し合わなそうだな」
となることもあります。その場合、率直にその場でお伝えすることもあれば、一度書類選考を案内し、その後の選考で見送ることもあります。
つまり、カジュアル面談そのものは正式な選考ではなくても、
まったく影響しないとは言い切れない。
これが採用現場の実際のところです。
だからといって、面接のように構えなくていい
では、志望動機を完璧に作り込んで、面接対策をして参加するべきなのでしょうか。
そこまでは必要ないと思います。
カジュアル面談は本来、応募するか迷っている段階でも企業と話せる場です。志望動機を聞かれる場ではありませんし、聞かれても「まだ応募を決めていないので、話を聞いてから考えたい」と正直に言って構いません。
最低限、次の3つを整理しておけば十分です。
- 自分がこれまで何をしてきたか(1〜2分で話せる程度)
- なぜこの会社に少し興味を持ったのか
- 何を聞いてみたいのか
面談は、お互いに貴重な時間を使う場です。会社や仕事内容を少し調べたうえで臨むと、「求人に書いてあった〇〇の仕事は、実際どんな流れですか」といった具体的な話ができて、お互いにとって前向きな時間になります。そして、そういう会話ができた人こそ、先ほど書いた「ぜひ次に進んでほしい」につながっていきます。
服装に迷ったら、オフィスカジュアルにしておけば間違いありません。
自分も会社を見極める時間にする
カジュアル面談の良さは、企業側だけでなく自分も会社を見ることができる点です。
仕事内容、募集した背景、チームの雰囲気、実際に働いている人のこと。求人票だけでは分からないことを聞いてみましょう。面接と違って合否がかかっていない分、こちらからも聞きやすい場です。
気になることの聞き方や、訪問時の観察で分かることは、こちらの記事で詳しく書いています。
そして話を聞いて、「やっぱり応募したい」と思えば選考へ進めばいいですし、「思っていた会社とは違った」なら応募しないという判断をしてもいい。
その判断ができること自体が、カジュアル面談に参加する価値です。
まとめ:選考ではない。でも「ただの雑談」でもない
カジュアル面談は、基本的には正式な選考ではありません。落ちる、という通知も来ません。
でも採用の現場では、そこでの会話から、
「ぜひ次に進んでほしい」 「今回は少し違うかもしれない」
と感じることはあります。
だから、必要以上に緊張する必要はありませんが、「選考じゃないから完全にノープランでいい」とも考えない方がいいと思います。
面接ほど構えない。でも、ただの雑談とも思わない。
そのくらいの距離感で参加するのが、カジュアル面談にはちょうどいいと思います。


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