転職サイトのスカウトは自分には関係ない?採用人事が見ていた3つのポイント

求人の探し方

「自分の年齢や職歴じゃ、スカウトなんて来ないでしょ」

そう思って、スカウトサービスを使っていない人は多いと思います。

私も転職活動をしていたころ、正直そう思っていました。スカウトは、特別な経歴を持った人が受け取るものだと。

でも、採用する側に回って考えが変わりました。

採用担当者は、こうやって候補者を探している

採用担当者がスカウトを送るとき、実際に何をしているか。

まず、管理画面で検索条件を入力します。すると、条件に当てはまる人が一覧でずらりと出てきます。数十人、多いときは数百人。

そこから気になる人の経歴を確認してゆきます。

このとき何が起きているかというと、時間との戦いです。全員をじっくり読むことはできないので、開いた瞬間に「これは違う」と判断した人は閉じて次に進みます。

つまり、スカウトが届くかどうかは、書類選考のような厳密な審査で決まっているわけではありません。その日、その担当者の一覧に載って、開かれて、読まれるかどうかです。

時間がない場合は、検索条件を厳しめに設定し、該当者全員にスカウトを送ることも・・・・。

だからこそ、ちょっとした差で結果が変わります。私が候補者を探していたときに実際に見ていた3つを紹介します。

① 職務経歴が書かれているか

まず見るのは職務経歴です。

要約があって、詳しい仕事内容まで書かれている人は、「今回の仕事と経験が合いそうだ」と判断できます。

逆に、職務欄がほとんど空白だと、どんな仕事をしてきた人なのか分かりません。年齢と勤務地しか情報がない人に、スカウトを送る理由が見つからないのです。

正直に書くと、情報が少ない人は、一覧から外すことが多くありました。

これは能力を評価して落としているのではありません。判断する材料がないから、次の人に進んでいるだけです。

だから、完璧な文章である必要はありません。誤字があってもいい。何をしてきた人なのかが分かる状態にしておくだけで、候補に残る確率は変わります。

② 最近ログインしているか

次に見ていたのが、最終ログイン日です。

半年間動きのない人と、昨日ログインした人。同じような経歴なら、後者に送ります。

理由は単純で、返事が来る可能性が高いからです。採用担当者にとってスカウトは送って終わりではなく、返信をもらって初めて意味があります。長期間ログインのない人に送っても、読まれないまま終わることが多いのです。

転職活動中なら、週1回程度ログインしておくのがおすすめです。求人を眺めるついででかまいません。それだけで、「今も転職を考えている人」として一覧の上位に残りやすくなります。

③ 希望勤務地が入っているか

これは、地方で採用をしている人間として特に強調したい点です。

例えば、福岡勤務の求人でスカウトを送るとき、「希望勤務地:福岡」と入っている人は、迷わず候補に入ります。

特に地方企業の採用では、勤務地の希望が合うかどうかは死活問題です。UターンやIターンを少しでも考えているなら、その地域名を希望勤務地に入れておくだけで、届くスカウトの数が変わる可能性があります。

「ヘッドハンター」からのスカウトの正体

もう一つ、知っておいてほしいことがあります。

スカウトに「ヘッドハンター」と書かれていても、採用企業があなたを直接指名しているとは限りません。

ビズリーチやリクルートダイレクトスカウトなどのサービスでは、ヘッドハンターとして人材紹介会社の担当者が登録しており、そこから届くスカウトも「ヘッドハンターからのスカウト」と表示されます。実態は、転職エージェントからの求人紹介であることが多いのです。

もちろん、企業から依頼を受けて特定の候補者を探す本来のヘッドハンティングもあります。ただ、数としては前者の方が圧倒的に多い。

がっかりする必要はありません。エージェント経由には、非公開求人を紹介してもらえる、選考日程を調整してもらえるといった利点もあります。

大切なのは、そのスカウトが企業から直接来たものなのか、エージェントから来たものなのかを確認したうえで返信することです。

登録前に知っておきたいこと

一つだけ、現実的な話も書いておきます。

スカウトサービスに登録すると、自分の経歴が企業から検索できる状態になります。当然、現職の会社が同じサービスを使っていれば、見つかる可能性はゼロではありません。

主要なサービスには、特定の企業に自分の情報を見せないようにする機能(ブロック機能)があります。在職中に登録するなら、まず現職と関連会社をブロックに設定してください。これは最初にやるべき作業です。

もう一つ。届くスカウトのすべてが、あなたを個別に見て送られたものではありません。条件に当てはまる人へ一斉送信されるものも多くあります。文面が明らかにテンプレートのものは、その類だと思ってかまいません。スカウトサービスにも個別にしか送れないものと、ダイレクトメールのように大量配信できるものがあります。

すべてに丁寧に返信していると疲れてしまうので、興味のあるものだけ返す。それで問題ありません。

まとめ:合否ではなく、出会いの入口として

スカウトサービスは、「選ばれた人だけのもの」ではありません。

採用側から見れば、条件で検索して、開いて、読んで、送る。その繰り返しです。だから、読まれる状態にしておくだけで、声がかかる可能性は上がります。

登録するなら、この3つだけ整えてください。

職務経歴を埋める。定期的にログインする。希望勤務地を設定する。

そして、スカウトが来なくても落ち込む必要はありません。それは能力の評価ではなく、たまたまその企業の条件と合わなかっただけです。

スカウトを「内定がもらえる特別ルート」と考えるのではなく、自分では探していなかった会社と出会う入口として使ってみてください。


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