求人を見ていて、
「この仕事やってみたい。でも経験が1年足りない……」
と、応募を諦めたことはありませんか。
採用人事として求人票を作る側から言うと、
条件を100%満たしていない=応募しても無駄、ではありません。
まず見てほしいのが、「必須」と「歓迎」の違いです。
「歓迎」「尚可」は、なくても応募していい
「業界経験者歓迎」
「マネジメント経験があれば尚可」
こうした条件は、持っていればプラスという意味合いです。
求人票を作る側の実感として、歓迎条件は「こんな経験まであったら理想だよね」という願望の寄せ集めになりがちです。書いている側も、全部を持っている人が応募してくるとは思っていません。
求人票に書かれている人物像と、実際に採用される人が完全一致するとは限りません。
すべて揃っていなくても、仕事内容に近い経験や生かせそうなスキルがあるなら、応募していいと思います。
「必須」には2種類ある
一方、「必須」と書かれた条件は注意が必要です。ただし、必須にも2種類あります。
①ないと業務ができない条件
「普通自動車免許必須」「○○資格必須」など。業務上または法律上、持っていないと仕事ができないものです。これは満たしていなければ、応募しても難しいでしょう。
②程度に幅がある条件
「経験5年以上」「同業界での実務経験」など。これは目安です。
経験5年に対して4年しかない。同じ職種ではないが、近い仕事をしてきた。この程度の差なら、企業によって判断は変わります。
実際、採用側の内情を明かすと、応募がなかなか集まらない求人では、条件を少し満たしていない応募者も普通に選考しています。書類の段階で「経験3年10カ月だから不可」と機械的に落とす会社ばかりではありません。
条件から大きく外れた求人に片っ端から応募する必要はありません。でも、
少し足りないだけで諦める必要もありません。
迷ったら、応募する前に「聞く」こともできる
条件を満たしているか微妙で迷う場合、実は応募前に確認する方法があります。
直接応募の場合:採用担当に問い合わせる
求人ページの問い合わせ先やメールで、
「経験が○年ですが、応募は可能でしょうか」
「経験はありませんが近い〇〇という経験はあります、応募可能でしょうか」
と聞いてみてください。
採用側として言うと、こうした問い合わせは珍しくありませんし、嫌がられることもありません。むしろ、求人をきちんと読んだうえで確認してくる応募者として、意欲が伝わります。応募できないなら、その時点で分かるので、書類を作る時間も無駄になりません。
エージェント利用の場合:エージェントに率直に話す
「条件を満たしていないけれど、この求人がやりたい」と、正直に伝えてください。
エージェントは、企業が条件をどこまで許容するか、過去にどんな経歴の人が採用されたかを知っています。可能性があれば企業に打診してくれますし、推薦文で経験の足りない部分を補足してくれることもあります。
どちらの場合も、聞くのはただです。「応募するか、諦めるか」の前に、「聞いてから決める」という選択肢を持っておいてください。
私は「ダメもと」で応募したこともあります
私自身、過去の転職活動で、条件を十分満たしていない求人に応募したことがあります。
「ダメもとだけど、この仕事はやりたいから応募してみよう」
応募自体にお金はかかりません。不採用なら、それで終わりです。
「やるのはただだし、失うものはない」
くらいの感覚でした。
もちろん、応募書類を作る時間はかかります。でも、本当にやりたい仕事なら、企業に落とされる前に自分で不採用を決めてしまうのは、もったいないと思います。
まとめ:求人票は、全項目に丸をつけるテストではない
整理します。
- 「歓迎」「尚可」→ なくても応募していい
- 「必須」のうち資格・免許 → 満たしていないと難しい
- 「必須」のうち経験年数など → 少し足りない程度なら、企業に判断してもらう
- 迷ったら → 採用担当への問い合わせや、エージェントへの相談で、応募前に確認できる
最後に採用するかどうかを決めるのは、企業です。応募する前に、自分で可能性をゼロにしないでください。
気になる求人が見つかったら、「自分の経験のどこが生かせそうか」を一度整理してから応募しましょう。経験を分解する具体的なやり方は、こちらの記事で書いています。
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